船腹より下に「水中翼」と呼ばれる構造物を持った船。

水中翼船には構造や推進方式が様々あり、構造上の分類では、高速航行時に水中翼の一部が水面上に出る半没型水中翼船と、水中翼の全てが水面下にある全没型水中翼船とに大まかに分けられる。

この他に、日立造船の「スーパージェット」等に見られる全没双胴型水中翼船などがある。

推進方式では主としてプロペラによるものと、ウォータージェット推進式によるものがある。

全没型水中翼船の代表的なものにアメリカ・ボーイング社の「ジェットフォイル」がある。

全没型は半没型と比較して安定性に劣るとされている。

これは半没型に設けられている水中翼には大きな上反角が付けられ、横揺れに対する復元力が確保されていることによる。

但し、近年ではコンピュータによる水中翼の能動的な制御技術が確立されたことにより、全没型でも安定性を確保できるようになっている。

全没型の安定性が確保されると、半没型のデメリットが浮き彫りになったこともあり、敢えて半没型を選択するユーザーが少なくなり、現在では全没型が主流となっている。
update:2010年02月19日